撤回の撤回

tettsunn2003-10-29

筒井康隆の『暗黒世界のオデッセイ』(新潮文庫)-ISBN:4101171149(元々はフロイトの『精神分析入門』から)、衆議院の議長が開会を宣言するのに、「諸君。私は議員諸君の御出席を確認いたしまして、ここに閉会を宣します」と言ってしまったという話がある。つまりこの議長は無意識下でこの議会を早く終わらせたいと思っていたのだ、と言う話だ。ま、こういう話はよくある笑い話の一つだ。
ところが、とてもじゃないけど笑えない話に僕は巻き込まれてしまったようだ。昨日のdiaryにもある、各種レポートの期限がてっきり1月10日だと思っていたら、なんと11月10日だと昨日研究室の友人に言われた。
ありえない。なんでこうなるかなあ。そもそも期限の告知のメールが文字化けしていたのが悪いのだ。それはこんなふうだった。

アサインメントの期限は?1月10日(日)です。
このアサインメントというのがレポートのことである。前期のアサインメントで僕はこれにどんなに少なく見積もっても50時間はかけたはずである。今回もそれと同程度かあるいはそれ以上の課題量だ。ま、それはいいとして、ところであなたがまずこのメールを見たら、「?」は「1」か「、」のどちらかの文字化け、あるいはキーボードの誤打かと思うだろう。僕もそう思った。レポートが発表されたのが結構前だったから、1月に提出というのはあまりに遅すぎないかとも思ったのだが、曜日の「(日)」を見てやっぱり1月かと思ったのだった。なぜなら、11月10日は月曜日なのだ。
という感じでうまい具合に勘違いしていた僕は、昨日あのような日記を書いたのだった。そして昨日、驚愕の事実(驚愕、なんてはじめて使うなあ)を知ったのだった。「?」は「1」の文字化けで、曜日はメールを書いた助手さんの勘違いだったというわけだ。普通ここまで念入りにされたら誰だって勘違いするだろう。よくよく考えてみれば、日曜日にレポートを提出させることなんてない。この勘違いは僕の無意識下におけるそうあってほしいという希望が生み出したものなのだろう。
身から出た錆。もちろん僕を錆びさせたのは麻雀ということになる。全くもって、笑えない。