届いたよ、アレが

HMVから予約していた例のブツどもが到着。

  • Kuhn, Humair and Jenny-Clark - 『Live-Theatre De La Ville, Paris, 1989』 (CMP)
    とにかく、すげーの一言。Joachimの曲はもちろん、「Last Tango In Paris」「Yesterdays」などの曲もライブの臨場感がはっきりと伝わってくる。特に1曲目の「Changement」のテーマに入った瞬間の高揚感ったらもう最高。今までは希少盤だったのが、このたび日本国内の「(有)究体音像製作所(http://www.kyutai.net/)」という会社による再発で手に入りやすくなった。今買わないと次にいつ買えるか…。
  • Kuhn, Humair and Jenny-Clark - 『From Time To Time Free』(CMP)
    こっちはもう既に同じ会社によって再発されていた同じトリオのもの。こっちはスタジオ録音で、選曲もオリジナル中心なのだが、コルトレーンの「India」「Expression」、ジョンスコの「Spy vs. Spy」など佳曲もセレクトされている。こっちももちろん良い。

このトリオ、他には『Easy To Read (Owl) ASIN:B00005OMNQ』などがある。これもよく聴いた。特に1曲目の「Guylene(上で紹介した「Live...」にも入っている。こっちはやや違うアレンジ)」の変態テーマ→超高速4ビートから2曲目の「Easy To Read」というバラードのコンボがたまらない。

  • Ketil Bjornstad - 『Grace』 (Emarcy) ASIN:B000059QY1
    こっちは処分特価だったのでついでに購入。Ketil BjornstadはECMから多くの作品を出している人らしく、前から聴いてみようかなとは思っていた。だがこの盤は少し毛色が違うらしい。なんと歌モノで、さらに歌詞が英国詩人John Donne(1572-1631)の詩だという(ちなみにこのJohn Donneの書いた詩は僕も何篇か読んだことがある。このCDには入っていないが)。つまり詩に音楽を付けたものということ。いかにもヨーロッパ人らしいな。内容はJazzというよりかは癒し系チックなポップスに近い。あるいは映画音楽系? ただし、面子もEivind AarsetArild Andersenと豪華なだけあって、演奏はそんじょそこらの癒し系にはなっていない。歌なしのインスト曲もあり、そういった曲ではvocalも兼ねているBendik Hofsethの美しいsaxソロが聴ける。さらに、女性ボーカルAnneli Dreckerの声の美しいこと。驚くべきはこの演奏がライブ録音だということで、緊張感を持って聴くのにも耐える演奏だ。ま、個人的にはだらーっと体の力を抜いて聴くのがいいと思うけど。とにかくこれもお勧め。