Miles Davis - 『The New Miles Davis Quintet』 (Prestige) ASIN:B00000JOFD

久々にマイルスでも聴くかと思って(2月に入って2回目ぐらいだと思う)棚から選ぶものの、そもそも僕はあんまりマイルスは持ってない。電化マイルスに至っては1枚も持っていない。不勉強極まりない。世の中では電化マイルスを聞かないジャズファンは頭が固いということになってるのかもしれないけど、まあ僕もそうなのだろう。いいよ、別に。とか言いつつ、\1000ぐらいで売っていたら買うんだけどなあとも思ったりする。それはともかくとして、今日の一枚はこれ。録音は1955年。「S'Posin」「Stablemates」がいい。この時期、既にコルトレーンも上手い。この盤の評価があまり高くないのは、雰囲気がリラックスしすぎてるからなのかもしれない。個人的には好き。
上の文章を書いていて思ったのだが、リスナーに「マイルスでも聴くか」と思わせるところが彼のすごいところなのかもしれない。多分ジャズファンの多くは脳に「マイルス成分欠乏調査省」なるものが設立されていて、マイルスを長い間聞かないと「む、マイルス分が足りてませんぜ、ぴっぴっ」みたいな感じでシナプスとかがあんなことやこんなことをしてマイルスを聞かせようとしているのではあるまいか(なんか村上春樹の牛ステーキの文章がうつってしまったか。何に入ってたっけ)。それにまんまとノセられてマイルスを聴いて悦に入っている自分が、少しだけ嫌いだ。