『ジャズトランペット・ワンホーンCD名盤集』〜はてなリコメンマニア
ジャズトランペットの中でも珍しいワンホーン作品にスポットを当ててみました。基本的には「トランペット、ピアノ、ベース、ドラムス」の4人編成の作品ばかりです。編成がシンプルなだけにトランペッターの技量がモロに試されます。このフォーマットから生まれた名盤をセレクトしました。
- 『Blue's Moods』 Blue Mitchell (ASIN:B000000Y81)
- ジャズトランペッターのバイブル的な一枚。1曲目の「I'll Close My Eyes」はまさにジャズです。これを知らないトランペッターがいたら、そいつはモグリです。Wynton Kellyのピアノも軽快で○。
- 『Candy』 Lee Morgan (ASIN:B000005H4Q)
- これも有名な一枚。録音当時19歳の荒削りな演奏ながら、天性の才能が光ります。これもジャズトランペッター必聴。
- 『My Old Flame』 Chet Baker (ASIN:B00005JH51)
- ワンホーン作品の多いChet Bakerですが、これはヤク中前の録音。ピアノのRuss Freemanたちをバックに珍しく吹きまくってます。2曲目の「Line For Lyons」がいいです。
- 『Booker Little』 Booker Little (ASIN:B00005LCLF)
- アウト気味で、それでいて息の長いトランペットの八分音符フレーズには圧倒されます。こういう演奏にこそ「個性的」という表現がふさわしい。
- 『Wilder' N' Wilder』 Joe Wilder (ASIN:B000001CQT)
- あまり知られていませんが、味のある一枚。暖かい音色が気持ちいいです。1曲目の「Cherokee」はなかなか聴かせます。
- 『After Hours』 Dusko Goykovich (ASIN:B00003WG3Y)
- 1曲目の「Last Mimute Blues」でキマリです。ピアノのTete Montoliuも素晴らしい。
- 『Alone, Alone, And Alone』日野皓正 (ASIN:B0000564B4)
- 日本人で世界に通用するトランペッターはヒノテルだけでしょう。これは若かりし日の録音。タイトル曲のバラードが泣かせます。ピアノはルパァ〜ンの大野雄二ですが、彼には少し荷が重すぎたようです(笑。
- 『Live At The Dolder Grand Hotel Zurich』 The Winners (Trunpeter:Franco Ambrosetti) (ASIN:B000056H3O)
- 1999年のスイスのジャズ雑誌の人気投票でトップを取った4人のバンドの演奏。Franco Ambrosettiの演奏は年齢を全く感じさせないパワフルな演奏。曲は全てスタンダードながらも、一筋縄ではいかないセッションが繰り広げられています。ピアノは近年人気が出てきたThierry Langです。
- 『Quartet』 Herbie Hancock (Trumpeter:Wynton Marsalis) (ASIN:B0000025SI)
- ワールドツアー中に東京で録音された一枚。例のハービートリオをバックに若きWyntonが暴れまくっています。5曲目の「The Eye Of The Hurricane」は信じられない演奏です。凄すぎ。
- 『The Pilgrim And The Stars』 Enrico Rava (ASIN:B000025MIG)
- これはバックがギタートリオの一枚。全く独自の世界を築きあげている、まさにECM的なアルバム。3曲目の「Bella」には心臓を握られるような想いがします。
- 『Gnu High』 Kenny Wheeler (ASIN:B00000DTEF)
- ピアノがKeith Jarrett、ベースがDave Holland、ドラムスがJack DeJohnetteのECMお馴染みの3人。あまりにハイレベルな演奏で、説明の言葉が出てきません…。2曲目の「Smatter」のKeithは僕の知る限り最高のプレイを聴かせてくれます。もちろんKennyも凄い。これだけは本当にお勧めです。
以上です。他にも何かお勧めの一枚があるよという方はぜひ教えてくださいね。