今年の三冊、三枚
もう年末だなあということで、他のはてなダイアリーユーザーの皆さんもやってる企画、白状するとid:tommyrocksteady:20031221から拝借したのですが(コメント欄が無いみたいなのでここでお断りさせていただきます)、お約束の「今年のベスト3」を発表したいと思います。選考基準は今年に僕が読んだ本、聴いたCDの中から新作、旧作にかかわらず何でも、ということで。
まずは書籍部門。
本当の文藝評論ってこういうのを言うのか、と感じた一冊。人生変わりました。本当にとっつき易いし、指摘も的確。
ベタですけど。読まないとえらく損をします。文句なしに凄い。寝る前に読んでたらいつの間にか朝になっていた、という本。でもやっぱり村上龍はあまり好きになれないなあ。
- カート・ヴォネガット・ジュニア-『スローターハウス5』(早川文庫SF)ISBN:415010302X
一言で言ってしまえば戦争小説なのだけど、それだけでは語れない何かがある一冊。悲劇の中の希望。あるいはその逆。
- (次点)J.D.サリンジャー-『キャッチャー・イン・ザ・ライ』(村上春樹訳・白水社)ISBN:4560047642
なんだかんだ言って、結局今年の中心はこれでしたね。この本を中心にぐるぐると周りを回っていたという感じ。
改めて総括。三浦雅士との出会いが全てだった。他の人たちも全てこの人の射程距離圏内だった、後から振り返ってみると。
次は音楽部門。全部旧譜ですが。
- Kenny Wheeler-『Music For Large & Small Ensembles』(ECM)ASIN:B000025Z0G
何度聴いたかわからない。いろいろなことを考えさせられました。
- Christina Von Bulow-『The Very Thought Of You』(DRAGON)
今年の最後にこのCDの曲が演奏できてよかったなあ。またやりたい。
- Bill Evans-『Affinity』(Warner Bros.)ASIN:B000002KK0
これも本当によく聴いたなあ。心臓握られてガシガシ揺さぶられます。
- (次点)Mick Goodrick-『In Pas(s)ing』(ECM)ASIN:B00000DTEN
上に同じ。