読書in高速バス

車に乗って本を読んでても乗り物酔いしなくなったのっていつごろからかな。なんかちょっと偉くなった気分。最近じゃ高速バスに乗る前に本屋に寄って何か買うことが多い。今日は新刊の新書を2冊。新宿―仙台間は約5時間半かかるので、これぐらいがちょうどいい。

  • 養老孟司 - 『死の壁』 (新潮新書) ISBN:4106100614
    昨日発売ですか。つくづくミーハーな自分。個人的には『バカの壁』より参考になる部分が多くて面白い。
  • 大塚英志 - 『「おたく」の精神史』 (講談社新書) ISBN:4061497030
    これも話題の本。主に80年代サブカルを基に現代の批評をしているが、僕らの年代でも十分面白い。80年代の記憶は僕自身ほとんど無いけど、「岡田有希子」とか「宮崎勤」ぐらいは何となく知ってたし(筒井康隆のエッセイとかのネタになっていた)、そういった個々のキーワードから紡がれていく筆者の考察のは一読の価値あり、ですかね。ただし「エロ」とか「ロリコン」とかのアレな単語が頻出するので、長距離高速バスの中で可愛い女の子の隣に座って読むのにはかなりの忍耐力を要します。あー、絶対誤解されてるよ、みたいな。内容はそれなりに高度なのに。分厚いのに。滲み出るような知的さが一気にゼロになる(そんなもんあるのか)。少し悔しい。