『Portrait in Jazz』 (Verve) ASIN:B00005681S

こないだも紹介したけど、棚整理ついでに聴いてみた。和田誠村上春樹の選曲によるコンピアルバム。懐かしー。そうそう、この一曲目の「Bloomdido」っていうブルース、2年前ぐらいに新歓ライブかなんかの時に自分のバンドで演ったような記憶がある。譜面は残ってないか。ま、ただのB♭ブルースだし。でもその時以来ずっと聴いていなかったな。時間は流しそうめんのごとく早く流れる、なんてね。
それにしても村上春樹のジャズの好みがイマイチよくわからない。このコンピも40-50年代からの選曲がほとんどで、モダンではあるけど全くコンテンポラリーでは無い。Freddie Hubbard在籍時のジャズメッセンジャーズを生で観た世代だもんな、と妙に納得。経営していたジャズバーでの体験もあるのかも。ああいうところではコンテンポラリー系は流しづらいからな。とは言え、あんまりにも彼の好みは保守的過ぎやしないかと思うのだけど。
書籍の『Portrait in Jazz』*1ではもう少し後の世代のミュージシャンにも触れているけど、特にモダンの域を出ないものばかりで、僕が興味を引かれるということはあまり無い。おそらく僕がジャズを始めたきっかけも、少しは彼によるものだっただろうから(筒井康隆のほうが受けた影響は大きいと思うが)それを考えるとなんとも言えないものがある。団塊の世代ってやつですか。いや、違うかな。
もしかして僕がオヤジになった時に「昔はECMっていうドイツのジャズのレーベルがあってね」とかいう話をしたら、今の僕ぐらいの年齢の人達は「これだから年寄りはなあ」とか思うんだろうか。がっくりだな。とにかくそういう風にして時代は移っていくのであります。
あ、どう考えてもECMは時代を反映していないですね(笑。

*1:新潮社からシリーズで2冊出ている。<1>ISBN:4103534079、<2>ISBN:4103534125、ちなみに2冊を一緒にしてボーナストラック三篇を追加した文庫判ISBN:4101001537。僕は<1>しか持っていないが、<2>と文庫判を買おうかどうか迷い中。イラスト本だから文庫判だと本棚に置いてもちっとも映えないんだよなあ。でもボーナストラックも惜しい。全部揃えろってことですか、そーですか