森山〜東京JAZZツアーその2

次の日は一路東京お台場ビッグサイトへ。
ビッグサイトコミケでも有名らしいですな。構造は鉄骨とコンクリートで、やや音楽には不向きかなと思っていましたが、予想が的中。ベースの音が広がりすぎて何も聴こえませんでした。
最初のバンドはクリヤマコトのファンクバンド。ベースはヒノテルの息子だったが、音がモコモコして全然聴こえなかった。PAがヘボかったのか。ファンクバンドでベースが聴こえないと最低だ。流石にクリヤマコトは上手かったけど。椎名純平がゲストだったが、浮きまくりでウザかった。PAに戸惑ったのか、それともただ単に歌が下手なだけなのか、ぜんぜんバックと合ってなかった。
次のバンドはセロニアスモンク・インスティチュート・ジャズ・アンサンブルというよくわからない外タレバンド。モンクとは名ばかりで(おそらく基金、学校の名前だろう)、一聴して東欧系の曲を演奏していた。7拍子とか、エグイエグイ。トランペットとテナーのクインテットビブラフォン、ギターという編成で、混沌とした音楽世界を披露。でもそんなに上手くなかった気が…。まあ面白かったのでよし。
そして目玉のハンコック、ショーター、ホランドブレイドのバンド。この辺になると、PAもまともになってきた。それにしてもショーター、音数少ない…。近年の演奏スタイルでそれは承知していたのだけど、ここまで少ないと少し物足りない。譜面はちゃんとあるようだったけど、フリー気味の演奏、という曲が多かった。最後に「Footprints」をやるも、テンポはフリー。テクニックとかインタープレイが凄いのはわかるんだけど、イマイチ煮え切らないといった印象。カタルシスとかはゼロ。流石にこれには戸惑った。そうそう、ホランドのベースソロは確かに凄かった。
ラストはTOTOをフューチャーしてのスーパーセッション。ベースが一発のパターンを弾いてフロントでソロを回し、静かになってまたベースが一発のリフ、というのが4回ぐらい続いた。TOTOのギタリストが良かった。でもその他は…。まあホランドは凄かっ(略。
最初からあんまり期待してなかったけど、エンターテイメント性がほとんどない公演だった。音楽のレベルは高かったからいいけど、せめて4ビートが一曲ぐらい聴きたかった、かな…。