こないだのシンポジウム続報

昨日の朝日新聞の朝刊を読んでいて、第2面の下段の広告を見てびっくり。一昨日発売の「新潮」特別新年号に、こないだの東大のシンポジウム(10月19日の日記参照)の模様が掲載されてるらしい。買わねば、ということでHPを見てみる(http://www.shinchosha.co.jp/shincho/index.html)。タイトルを見てまたびっくり。
◆シンポジウム 外国文学は「役に立つ」のか? ………池内紀 柴田元幸 中村和恵 沼野充義 堀江敏幸
タイトル変わってるよ・・・。やっぱり「ブンガク畑でつかまえて――外国文学の楽しみ――」では、雑誌の企画的にはだめらしい。実は、この「文学は役に立つ」ものなのかという質問は会場の東大の女子学生から出てきた質問で、パネリストの皆さんも結構アツく議論していたのを思い出す。なんだかんだ言って一番面白かったのもこの場面だったし。あのシンポジウムが活字になる、というのは嬉しいなあ。例えるなら、自分の見に行ったライブが後にCDになって販売される、といったところでしょうか。自分のかけ声が入っていたらもっと面白い、みたいな。
この新年特大号、筒井康隆をはじめとして佐藤友哉舞城王太郎の短編も収録されているようなので、なんというかお得ですね。早速買おう。
ちなみに新春特大号はどの文芸誌でも大物が書いてますねえ。僕のストライクゾーンに入ってきたのが、群像では三浦雅士の評論の新連載、文學界では柴田元幸の新翻訳の掲載。年末の出費を控えてるのに・・・。アタタ。